令和元年6月の地殻変動

発表日時:2019年7月8日(月)16時00分

全國の地殻変動概況

 別紙1~7は、國土地理院が全國に展開している電子基準點等のGNSS連続観測網(GEONET)の観測結果から求めた2019年5月下旬から2019年6月下旬までの1か月間の地殻変動を表したものです。東日本の広い範囲で、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。また、6月18日に発生した山形県沖の地震に伴う地殻変動が見られます。
 火山周辺では、硫黃島において継続的な地殻変動が見られます。

トピックス

  • 6月18日に発生した山形県沖の地震(M6.7、最大震度6強)では、GNSS観測によると、「新潟山北(にいがたさんぽく)」(新潟県村上市)で北西方向に約5cm移動するなどの地殻変動が観測されました。また、だいち2號によるSAR干渉解析結果によると、ノイズレベルながら衛星から遠ざかる変動が見られます。(別紙8)
  • 九州北部?四國西部では、それまでの傾向とは異なる地殻変動が検出されています。この変動は、日向灘北部及び豊後水道周辺のフィリピン海プレートと陸のプレートの境界深部における長期的ゆっくりすべり(スロースリップ現象)によるものと推定されます。(別紙9)
  • 吾妻山周辺で2018年5月頃から見られる山體の膨張を示す地殻変動は、2019年6月頃から鈍化が見られます。(別紙10)
  • 草津白根山周辺では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙11)
  • 箱根山周辺では、箱根山を挾む基線で2019年3月中旬頃から小さな伸びが見られます。(別紙12)
  • 硫黃島では、「硫黃島1」及び「M硫黃島A」では隆起、「硫黃島2」は南向きの変動が継続しています。(別紙13)
  • 阿蘇山周辺では、2019年4月上旬から阿蘇山を取り囲む基線でわずかな伸びの傾向が、継続しています。(別紙14)
  • 桜島周辺では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙15)
  • 口永良部島では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙16)

補足説明

  • 全國の1年間の地殻変動(2018年6月下旬から2019年6月下旬まで、別紙17)からは、以下のような傾向が見られます。
    • 東北から関東?中部までの広い範囲で、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
    • 平成30年北海道膽振東部地震に伴う地殻変動が見られます。
    • 硫黃島では、島內の地殻変動が見られます。
    • その他の地方では、プレート運動による定常的な地殻変動が見られます。

別紙一覧

問い合わせ先

國土交通省國土地理院
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
測地観測センター      地震調査官     黒石 裕樹    (029-864-4825)
測地観測センター      地殻監視課長    真野 宏邦    (029-864-5971)
地理地殻活動研究センター  地殻変動研究室長  矢來 博司    (029-864-6925)
                               FAX 029-864-8381

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