平成30年12月の地殻変動

発表日時:2019年1月11日(金)16時00分

全國の地殻変動概況

 別紙1~7は、國土地理院が全國に展開している電子基準點等のGNSS連続観測網(GEONET)の観測結果から求めた2018年11月下旬から2018年12月下旬までの1か月間の地殻変動を表したものです。東日本の広い範囲で、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
 火山周辺では、硫黃島において継続的な地殻変動が見られます。

トピックス

  • 雌阿寒岳周辺では、雌阿寒岳と雄阿寒岳の間での伸びは、2017年5月頃から鈍化していますが伸びの傾向は継続しています。(別紙8)
  • 吾妻山周辺では、だいち2號によるSAR干渉解析結果によると、2018年6月以降、大穴火口周辺で最大約4cm(暫定値)の隆起、最大約4cm(暫定値)の東西方向の相対的な伸長の変動が見られ、地下淺部での膨張によるものと考えられます。また、GNSS観測によると、2018年5月頃から山體の膨張を示す地殻変動が見られています。(別紙9)
  • 草津白根山周辺では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙10)
  • 硫黃島では、「硫黃島1」及び「M硫黃島A」では隆起、「硫黃島2」は南向きの変動が継続しています。(別紙11)
  • 霧島山周辺では、だいち2號によるSAR干渉解析結果によると、2018年5月以降、硫黃山で最大約5cm(暫定値)の隆起、最大約2cm(暫定値)の東西方向の相対的な伸長の変動が見られ、地下淺部での膨張によるものと考えられます。新燃岳で約2cm(暫定値)の沈降、最大約2cm(暫定値)の東西方向の相対的な短縮の変動が見られ、山體の収縮によるものと考えられます。また、GNSS観測によると、霧島山を挾む基線で2018年9月頃から伸びの傾向が鈍化しています。(別紙12)
  • 桜島周辺では、鹿児島(錦江)灣を挾む基線での伸びは停滯しています。桜島島內は2018年3月頃から伸びの傾向が鈍化していましたが、5月頃から停滯しています。(別紙13)
  • 口永良部島では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙14)



※1月3日に発生した熊本県熊本地方の地震(M5.1)では、GNSS観測及びだいち2號によるSAR干渉解析結果によると、今回の地震に伴う有意な地殻変動は観測されていません。(別紙15)
※1月8日に発生した種子島近海の地震(M6.0)に伴い、小さな地殻変動が観測されました。GNSS観測よると鹿児島県西之表市の西之表(にしのおもて)観測點で南東方向に約1cm(暫定値)移動するなどの地殻変動が観測されました。(別紙16)

補足説明

  • 全國の1年間の地殻変動(2017年12月下旬から2018年12月下旬まで、別紙17)からは、以下のような傾向が見られます。
    • 東北から関東?中部までの広い範囲で、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
    • 平成30年北海道膽振東部地震に伴う地殻変動が見られます。
    • 硫黃島では、島內の地殻変動が見られます。
    • その他の地方では、プレート運動による定常的な地殻変動が見られます。

別紙一覧

問い合わせ先

國土交通省國土地理院
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
測地観測センター      地震調査官     黒石 裕樹    (029-864-4825)
測地観測センター      地殻監視課長    真野 宏邦    (029-864-5971)
地理地殻活動研究センター  地殻変動研究室長  矢來 博司    (029-864-6925)
                               FAX 029-864-8381

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